来年は夢へ寅愛…梅谷さん 干支の創作たこ
update 2009/12/13 11:37
函館市山の手在往で、日本凧(たこ)の会会員の梅谷利治さん(80)は、恒例となった干支(えと)のたこを完成させた。来年は「寅(とら)」年。夢に挑戦する気持ちを込め「夢寅愛」(夢トライ)とした平面たこの連結や連だこ、獅子舞のような立体の「開運寅舞(とらまい)」などで、来年1月5日午前11時から同市大町の緑の島で揚げる予定。
梅谷さんは元函館東高校美術教諭で、創作たこ暦は40年以上。今年春にはイタリア・ローマの日本文化会館で作品が展示され、大好評を得た。干支のたこ作りは35作目を迎え、デザインから仕上げまでほぼ一年を費やす。「毎年、新しいデザインを追求するのは我流転生と言われるかもしれないが、私は一層きれいな表現で作り続ける。遊び足りない証拠かな」と笑顔。
そんな言葉通り「夢寅愛」は、過去2回作ったトラとは違う愛きょうにあふれた顔だ。夢に挑む気持ちを神にささげるため、目は上向きにした。版画のシルクスクリーン技法で緑やオレンジ色で仕上げ、丸の形が立体的に輝く折り紙を切り抜き、目に張った。「空に揚がってまで獣の顔ではなく、輝く瞳にさせてあげたい」と話す。
一枚は30センチ四方。紙製のものを16枚連結させた1辺1メートル35センチのダイヤ形や、ナイロン製を60枚をつなげて長さ90メートルとした連だこ、横に10枚以上つなげた横連だこの3種類を仕上げた。「開運寅舞」は、獅子舞からヒント得て昨年も制作した立体たこ。24年前に作ったトラの顔を改良し、唐草文様の胴体を付け、2種類を作った。
傘寿となっても、来年以降の制作や発表に意欲を燃やす。「自分のように新しい夢を持って進む大切さを、教え子や若い世代に伝えたい。たこを揚げる糸を引っ張ってもらい感じてほしい」と新春たこ揚げの来場を呼び掛けている。
梅谷さんは「たこの嫁ぎ先を探したい」として、作品を数量限定で予約販売する。「夢寅愛」は3500円、「開運寅舞」の頭部は1万円。問い合わせ、申し込みは梅谷さんTEL0138・52・4532。
提供 - 函館新聞社
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