渡島商談会で道南産品販路拡大…取引成立31件
update 2009/12/12 12:14
道南の特産品を売り込もうと、渡島支庁が全国の大手百貨店や商社のバイヤーを招いて10月下旬に初開催した「渡島ブランドフェア商談会」で、延べ141件の商談のうち31件が具体的な取引に結びつき、販路拡大に一定の成果を上げた。メーカー側も手応え十分で、道南産品のブランド化に向けた動きが加速しそうだ。
商談会には渡島・桧山管内の食品関連メーカーなど37社が出展。東武百貨店(東京)や阪急百貨店(大阪)、伊藤忠商事北海道支社(札幌)など全国13社から招いた目利きのバイヤー約20人に自社製品を試食してもらい、パッケージデザインや内容量、価格帯などについてアドバイスを受けた。
商談のあった延べ141件のうち、全体の約2割に当たる31件で取引開始や首都圏で開かれる物産展への出品要請があり、現在も商談を続けているものも14件に上る。中でも鹿部町のイリエ船橋水産のタラコ製品や、七飯町の桔梗農園の肉厚シイタケなどは味や品質、加工技術に高い評価を受け、複数社から引き合いがあったという。
一方、出展者を対象に行ったアンケートではデザイン性と内容量の多さにバイヤーからの指摘が集中。「ターゲットを絞った販売戦略を」「パッケージで素材や食べ方が一目で分かる工夫を」などの意見もあった。商談会後にパッケージや内容量を見直したイリエ船橋水産の船橋吉右衛門社長は「素材の良さや安心・安全の加工技術が認められ、大きな自信になった」と好感触をにじませる。
渡島支庁商工労働観光課は「これまで埋もれていた道南の隠れた逸品の掘り起こしにつながり、販路拡大や商品の磨き上げに効果的だった。道南産品の魅力や底力が裏付けられたのでは」とし、来年度以降も別のメーカーや商材で商談会を継続する考えだ。
提供 - 函館新聞社
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