タラコ生産ピーク

update 2009/12/10 11:01

【鹿部】鹿部町内の水産加工場では、噴火湾産のスケトウダラを原料にしたタラコの生産が本格化している。12月から1月にかけて、スケトウダラの産卵期に当たり、漁も最盛期。歳暮などの贈答用で需要も高まり1年で一番忙しい時期だ。

 町内宮浜195の道場水産(道場登社長)では、従業員約40人が連日、自社商品や業務用のタラコ作りに精を出す。前浜で揚がったスケトウダラから取り出した魚卵を洗浄、塩や調味料で1日なじませた後、形を整えたり、サイズごとの仕分け作業などを進めていく。今年は10月の漁解禁以来、豊漁が続くが、魚卵は今のところ小ぶりなものが多いという。

 1971年の創業以来、新鮮な状態のまま加工するため、道産にこだわって製造している。約30種の自社製品があるが、ほとんどがタラコやめんたいこで、10月にははちみつや水あめを混ぜ合わせて唐辛子の辛さを抑えためんたいこの新製品も開発した。

 生産したタラコやめんたいこは東京や札幌方面、函館などへ出荷。個人客への販売にも対応する。

 道場登志男常務(35)は「噴火湾は昔から水産資源に恵まれ、素材も良い。タラコそのもののおいしさを味わえる」と話している。

提供 - 函館新聞社




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