市函文芸部の部誌が奨励賞…全国高校文芸コンクール
update 2009/12/9 11:30
市立函館高校文芸部(若林麻友部長、部員7人)の部誌「海碧(かいへき」)第7輯(しゅう)が、第24回全国高校文芸コンクール(全国高文連など主催)で奨励賞に選ばれた。函館出身の作家、故佐藤泰志の特集や部員自作の小説、短歌などをまとめた内容で、19日には東京で表彰式が行われる。文芸部誌部門の入賞は北海道で初めて。2年生の若林部長(17)は短歌部門で優良賞にも輝き、ダブル入賞に関係者は喜びに沸いている。
このコンクールの文芸部誌部門は支部大会などの推薦作品を高校関係者が審査し、毎年最優秀、優秀、優良、奨励の各賞計20点程度が選ばれる。
入賞した部誌の特集では、佐藤泰志の同期生西堀滋樹さんのインタビューをはじめ、部員の評論や書評などを32ページにまとめた。このほか、俳句や詩など部員の作品を掲載するほか、朝倉かすみさんの著書「田村はまだか」の読書会、サイクリスト山崎美緒さんの特集など多彩な角度から文芸の話題を盛り込んだ。
編集長を務めた3年生の三嶋渉君(18)は「“部活の名刺”になる部誌が全国で認められ、教えてもらった先輩にも報告できて良かった」と喜ぶ。若林部長も「夢にも思ってなかったので家族に話してようやく実感できた」と語る。
若林部長は短歌「雨上がり地面に映った空の中アメンボ一匹ふわりと飛んだ」で優良賞も獲得し、「個人でも入賞でき、さらに創作意欲が高まった。受賞を力に部誌作りもサポートしたい」と話す。
顧問の佐藤和範教諭(43)は「目標の大会だったので大変うれしい。来年はもっと上を目指したい」と話している。現在部員は第8輯を作成中で1月発行の予定。入賞した部誌は市中央図書館(五稜郭町)で閲覧できる。
提供 - 函館新聞社
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