工藤副市長が辞職理由説明
update 2009/12/8 09:36
今月末での辞任が決まっている函館市の工藤寿樹副市長(60)は7日の市議会一般質問で辞任理由を問われ、「今の政権がどういうことを志し、何をやろうとしているのか感じ取ることができなかった」と述べ、西尾正範市長の市政運営を批判した。一方、西尾市長は「『違う』という部分は私はよく分からない」と述べるにとどめた。
金澤浩幸氏(新生クラブ)からの質問に工藤氏が答えた。
工藤氏は「現政権の誕生経過を見ると、閉そく感のある函館を立て直してほしいという期待を受けて成立したと感じる。留任を要請されて引き受けたが、2年経ってその思いが通じていかない」と述べた。
さらに「まちづくりは理念とビジョンをきっちり示し、目標を持たなくてはならない。(市長の)さまざまな発言をとらえられ、迷走、混迷している状況の中では(市政は)建設的には進んでいかない」と指摘した。
西尾市長は今春と10月に工藤氏と進退について話し合ったことを明らかにした上で「熟慮した上で決断したものと受け止め、新年度予算にも入るので本人の意思を尊重した」と述べた。後任人事については「空白を作ることは好ましくない。補佐役となる優れた識見を持った人について検討を進めている」とした。また、今定例会での後任副市長の人事案件提出については明言を避けた。
提供 - 函館新聞社
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