福島氏8区引退…「保守分裂、自民に失望」
update 2009/12/8 09:35
8月の衆院選道8区に自民党公認で出馬し落選した前党道8区支部長の福島啓史郎氏(63)は7日、函館市東雲町の事務所で記者会見し、年内で8区の政治活動をやめ、事務所を閉鎖すると発表した。福島氏は「党再建の具体策が示されない。保守分裂の中、比例票を前回より上積みした貢献などを評価しない自民党に失望した」と理由を述べた。
福島氏は元農水官僚、元参院議員で、山口県出身。経済的な問題や保守政界の選挙支援体制の弱さも理由に挙げ、敗戦について「タイミングが悪く、保守分裂選挙が大きく響いた」と述べた。今後は「自民、民主の二大政党が切磋琢磨(せっさたくま)して8区のために頑張ってほしい。そのためにも保守が一本化してほしい」とした。
自民党は年齢や惜敗率、地元の事情などを勘案して落選者を支部長に復職させる。しかし福島氏は惜敗率が33.92%と道内12選挙区で最も低く、復職させない方針。福島氏は今後、東京のシンクタンクなどで活動するという。
8区自民党は、小選挙区が導入された1996年の衆院選から民主党に5連敗。支部長は佐藤孝行氏、佐藤氏の二男、健治氏(公選法違反の罪で起訴済み)、函館出身の弁護士、中村勉氏を経て、福島氏が昨年9月に就任。後任の支部長選考が焦点になるが、関係者は「地元や道連での選考になるか、党本部主導になるか、これから議論が始まる」と指摘する。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。