桧山のスケトウ漁獲量前年下回る鈍い出足

update 2009/12/8 09:35

 【江差】桧山支庁水産課のまとめによると、桧山沿岸で始まったスケトウダラ漁は、11月末までの累計漁獲量が1004トン(14.3%減)と、過去最低の水揚げだった昨年を下回る鈍い出足だった。累計水揚げ額は、噴火湾などの豊漁による漁価の低下などが響き1億5118万円(同42.2%減)だった。

 桧山沿岸では、主力の乙部で11月6日、江差などでは10日に今季の漁がスタートした。11月末までの累計漁獲量を、ひやま漁協(乙部町)の支所別にみると、乙部482トン(同7.9%減)、江差202トン(同17%減)、熊石197トン(同13.5%減)、上ノ国123トン(30.4%減)だった。

 11月の累計平均単価は、噴火湾で豊漁が続いた影響もあり151円(同38.5%減)と低迷気味。支所別の水揚げ額は乙部7488万円(同38.9%減)、江差2895万円(同46.1%減)、熊石3146万円(同40.1%減)、上ノ国1590万円(同51.3%減)と軒並み減少した。

 韓国を中心とした輸出向けは、急激な円高に加えてウォン安が進んだ影響もあり、440トン(同18.5減)と減少傾向だった。本年度から同漁協が力を入れている国内向けの生鮮出荷は7.6トン(117.8%増)だった。

 道立函館水産試験場などは、桧山沿岸海域のスケトウダラ漁について、漁獲対象となる若いスケトウダラの数が増えておらず、今季もここ数年の不漁傾向が続くと予測している。同海域での漁獲量は、1993年度の1万7770トンをピークに減少が続き、08年度は3430トンと、93年以降では最低の漁獲量を記録している。

提供 - 函館新聞社




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