銀幕の魅力 来年も…イルミナシオン映画祭閉幕

update 2009/12/7 09:42

 「第15回函館港イルミナシオン映画祭」(実行委主催)は最終日の6日、函館山山頂クレモナホールと市地域交流まちづくりセンターの2カ所で計7作品の上映やシンポジウムなどが行われた。同映画祭のシナリオ大賞受賞作の映画化「おと・な・り」(2009年)のクロージング上映では、熊澤尚人監督(42)とともにゲストで登場した脚本家のまなべゆきこさん(41)が「函館に帰ってきて感無量」と喜びを語った。

 「おと・な・り」は都会のアパートを舞台に、音で引かれ合う男女を描くラブストーリー。04年シナリオ大賞長編部門佳作の「A/PART(ア・パート)」を改題し、岡田准一さん、麻生久美子さんが主演した。

 まなべさんは「この場所に帰り、長い目標を終えたよう。オリジナルが映画化されにくい中、受賞は大きなきっかけになった」と振り返った。熊澤監督は「『ニライカナイからの手紙』で長編デビューした時期に受賞の知らせを聞き、自分にとっても思い出深い作品。また函館に作品を持ってきたい」と語り、2人に大きな拍手が送られた。

 この日はほかに吉永小百合さん主演の青春映画「キューポラのある街」(1962年)や、シナリオ大賞受賞作の映画化「パコダテ人」の原作者・今井雅子さん脚本の「子ぎつねヘレン」(2005年、河野圭太監督)などが上映され、訪れた市民を楽しませた。

提供 - 函館新聞社




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