地方での制作意義語り合う…函館港イルミナシオン映画祭
update 2009/12/6 16:07
「第15回函館港イルミナシオン映画祭」(実行委主催)は2日目の5日、市内外で映画製作や映画祭運営に携わる関係者を招いたシンポジウムなどが市地域交流まちづくりセンター(末広町)で行われた。市内外で映画製作に取り組む市民が集い、地方での映画作りの意義を語り合った。
演題は「中央から離れた豊かさ」。地元からパネリストとして参加した映画「海炭市叙景」製作実行委員会の菅原和博委員長は「自分が観たかった映画。作品で描かれるうらぶれた風景は地域住民にとって懐かしい景色でもあり、普遍的要素がある」と話し、西堀滋樹事務局長も「今の建物や街並みをフィルムに残す役割もある」と訴えた。
群馬の伊参スタジオ映画祭実行委員会の斉藤貴史さんは、地元での撮影を前提としてシナリオ公募する取り組みを紹介し、「普段暮らす土地にドラマが与えられ、住む住民に誇りが生まれる」と効果を語り、赤平市民映画制作実行委員会の成田博之さんはシンポジウム前に上映された市民映画「0からのRE―スタート」の製作過程を説明し、「鑑賞した市民の心が変わり、財政難で継続が危ぶまれていた『火まつり』を守り続けることになった」と説明した。米田哲平実行委員長は映画祭の初回などを振り返り、シナリオ大賞について「映画人を全国に発信できないかと始めた」などと語った。
この日は金森ホールと同センターで映画7作品が上映されたほか、公式パーティーも行われた。
提供 - 函館新聞社
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