函館「魅力」初のトップ…全国ランキング

update 2009/9/11 09:34

 全国一の“魅力的な街”は函館市―。民間のコンサルタント会社「ブランド総合研究所」(東京)が10日発表した「地域ブランド調査」のランキングで、函館市が2006年の調査開始以来、初めて全国トップに躍り出た。観光客の入り込みが減少傾向にある中、多くの観光資源を有する地域のブランド力を裏付けた格好だ。

 調査は今年7月、全国の783市と東京23区、地域ブランドの取り組みに意欲的な194町村の計1000市区町村を対象に、20―60代の計3万2124人に対しインターネットでアンケートを実施。「魅力度」「認知度」「観光意欲」など63項目を評価してもらい、100点満点で点数化して順位を付けた。

 函館は07年の4位、昨年は2位で、3年連続トップだった札幌を抜いて初の1位に。函館の魅力度は58・8点で、「魅力的」と回答したのは全国トップの85・1%に上った。同研究所は「魅力度とイメージは相関関係にあり、開港150周年や観光PR動画などで函館のイメージが浸透しつつある」としている。

 街のイメージを一つ以上挙げてもらった割合を示す「イメージ想起率」でも、91・8%が函館に対して何らかのイメージを持ち、中でも「観光・レジャーのまち」が83・7%と高かった。

 観光意欲については、「ぜひ行ってみたい」「機会があれば行ってみたい」との回答が計92・3%に達し、潜在需要の高さもうかがえた。地域資源評価では「食事がおいしい」「買いたい土産や地域産品がある」との項目で1位となり、特に海産物、水産加工品が6割以上を占めた。

 査結果について、西尾正範函館市長は「函館は開港150周年を迎え、全国に魅力的な市町村が多くある中で、高い評価をいただけたのは大変喜ばしい」とコメント。同研究所は「消費者のイメージと観光客が漸減傾向にある実態とのギャップをどう埋めるかが課題。今後の観光戦略を練るために活用してほしい」と話している。

 道内では函館、札幌のほか、小樽市(6位)、富良野市(8位)もトップ10入り。今回から初めて調査を始めた都道府県別の魅力度調査でも、北海道は2位の京都府に14・3点差を付けて首位を獲得し、北海道のブランド力を示した。

提供 - 函館新聞社




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