大間フェリー1月末まで運航延長

update 2009/12/3 10:02

 来年以降の存続が未定となっている函館―大間(青森)間のフェリーを今年1年間、暫定運航している津軽海峡フェリー(旧道南自動車フェリー、函館市)は2日、運航期限を来年1月末まで1カ月間、延長すると発表した。2月以降の運航については、年内に青森県、大間町との事務レベルでの三者協議で、恒久的な存続に向けたスケジュールなどを確認した時点で発表する方針。

 同航路は、県、町が同社に要請し、赤字の場合は両自治体が1億2000万円を上限に財政支援する条件で、暫定運航が行われている。しかし、就航21年を迎えたフェリー「ばあゆ」の更新時期が迫り、同社は新造船建造を含む恒久的な航路存続策について、11月末を期限に町の提案を求めていた。

 関係者によると、町は1日までに、同社に財政支援をする条件で来年1月以降の暫定運航の継続を要請し、県を交えて新造船建造を協議する場の設定を同社に提案した。これを受け、同社は「暫定運航継続の議論よりも、船の更新が避けられない状況で、あくまで恒久的に航路を存続させるための方策が必要。三者協議の結果を受けて今後の方針を示したい」と結論を先送り。ただ、年末年始を控え、帰省する利用客に不便が生じないよう1月末までの自主運航を決め、3日午前9時から1月分の予約を受け付けることにした。

 町は「新造船建造について協議し、早急に存続の方向性をつけなければ。1日たりとも運休にならないよう、2月以降も運航できるような方策を考えたい」と話している。

提供 - 函館新聞社




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