新型インフル 収束傾向…渡島保健所管内

update 2009/12/2 09:51

 保健所が調査するインフルエンザの定点報告数の第48週(11月23―29日)の調査結果(速報値)は、渡島保健所管内の報告数が、警報・注意報の収束基準10・00を下回る、1定点当たり7・57(前週は16・29)となった。函館と江差、八雲は依然として警報や注意報レベルが続いているが、道南全体では10月下旬のピーク時を大きく下回る収束傾向。市立函館保健所は「患者は確実に減少しており、流行の1回目のヤマは越えた」と話している。

 各管内の報告数は、函館は10・64(前週は11・27)、江差は14・67(同22・00)、八雲は28・33(同48・33)。渡島は、ピークだった第43週(10月19―25日)には66・29だったが、これ以降は減少傾向。道南で最も早く収束基準を下回り、報告数が確定する4日には6週連続した警報が解除される見通しだ。

 函館は第42週(同12―18日)の63・27をピークに、以降は6週連続で減少が続いている。前週まではほぼ毎週10の幅で急激に減っていたが、第48週では微減にとどまりかろうじて警報継続となった。市立函館保健所によると、同市内や周辺で流行ピーク時にみられた、夜間や休日当番の医療機関に患者が集中して対応できない状況は解消されたという。

 江差は第43週に注意報が発令され、第46週(9―15日)の23・00がピーク。その後、下がっているとはいえ依然として注意報レベル以上が報告されている。また八雲も、警報が発令された第42週に30・00を超え、その後は一時20・00(第45週)にまで下がったが、第46、47週には48・00以上を記録。第48週は30・00をわずかに下回ったが、流行は続いている。

 状況について市立函館保健所の山田隆良所長は、「全国的に流行は都市部から地方へと移行しつつある」と分析。ワクチン接種については「基礎疾患があるなど高リスクの人はリスクを念頭に接種するなど、次の流行が予想される年明け以降に備えてほしい」と話し、感染した人がほかの人に移さないよう感染拡大防止を呼びかける。

提供 - 函館新聞社




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