上ノ国 天の川きららトンネル」が供用開始
update 2009/12/1 15:34
【上ノ国】道道江差木古内線で2007年に着工した「天の川きららトンネル」の完成式が11月30日に行われた。式典には地域住民や工事関係者ら約80人が出席。テープカットを行い供用開始を祝った。
式典で工藤昇町長は「トンネル開通を待望していた。道道は北海道新幹線開業時には木古内駅と檜山の日本海ルートを結ぶ重要路線になる。引き続き湯ノ岱― 木古内間の整備促進に期待したい」とあいさつ。函館土木現業所の佐藤正道江差出張所長は「開通を契機に地域の発展を未来につなげて欲しい」と述べた。
トンネル内では、工藤町長、若狭大四郎町議会議長、高橋則克檜山支庁長や町立湯ノ岱小の児童6人が参加してテープカットを行った。トンネルの命名者となった同町北村の会社員・鷲田雅美さん(37)には、工藤町長から賞状と記念品が贈られた。名称は町の選定委員会が公募。鷲田さんは「とても光栄です。トンネルのすぐそばに清流の天の川が流れている。この地域は夜の星空がとてもきれいなことを思い浮かべて考えました」と笑顔で語った。
式典に続いて、江差署のパトカーや上ノ国消防署の消防車の先導で、関係者や住民が乗った車による“走り初め”が行われた。午後2時からは一般車両への供用も開始した。函館土現は来年度までに旧道の撤去などを進め、一連の建設工事を完了させる方針という。
同トンネルは全長511メートル。車道幅は片側1車線の6メートル。総事業費は約19億円。旧道部分は、豪雨時の土砂災害や雪崩の危険性が高く、累計降水量が100ミリを超えた場合は通行止めになり、救急車など緊急車両の通行も規制されるなど、道路の安全確保が懸案になっていた。
提供 - 函館新聞社
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