弥生小の保存活用を求め国際団体が市に要望書
update 2009/12/1 15:33
11月26日から解体工事が始まった函館市弥生町4の旧弥生小学校校舎の保存・活用を求めて30日、世界54カ国が加盟し近代建築保存を訴える組織「DOCOMOMO」日本支部(東京)の兼松紘一郎幹事長が来函。函館市役所を訪れ、市教育委員会の多賀谷智教育長らに要望書を提出した。
同組織は20世紀に建築された建物の価値を認め、保存を訴えることを目的に活動。同組織関係者から旧弥生小学校の現状や歴史的経緯を知り、今回の要望書提出に至った。同校舎は1938年に建築され、市の景観形成指定建築物となっている。
兼松幹事長との会談で多賀谷教育長は「学校の統合や校舎老朽化の中、議会に保存を求める陳情が出たが委員会で不採択となった」と解体に至った経緯を説明し、「教育に影響があるものは新しくし、木材など再利用できるものは新校舎に取り入れるなどしていく」と理解を求めた。
その後、兼松幹事長は同校舎を見学し、元町で保存を求める市民団体メンバーらと会談した。兼松幹事長は「かすかに期待を持っている。施工業者も決まり段取りもできている状態だが、もう1度考えてくれれば」とし、「旧弥生小が残れば画期的なこと。市内の建物の保存にも大きな影響を与える」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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