廃棄物資源化の特徴説明 太平洋セメントでリサイクル見学会
update 2009/11/28 12:52
【北斗】太平洋セメント(東京)上磯工場(北斗市谷好1、北林勇一工場長)は27日、業者向けに施設見学会を開き、渡島管内や札幌などの廃棄物処理業者ら約70人が同工場のリサイクル施設を見学した。
同社はセメント製造や石灰石採掘のほか、近年、廃棄物をセメントの資源にする廃棄物リサイクルを推進。同工場では、自動車シュレッダーダスト(ASR)や、砂糖を製造する際に排出される石灰系汚泥(ライムケーキ)などの産業廃棄物を受け入れているほか、今年1月には、道から一般廃棄物処理施設の設置許可を受け、今後、札幌圏を中心にごみの焼却灰などの受け入れを計画している。
見学会で、出席者は工場の従業員の案内に従い、工場内にあるリサイクル用のキルン(窯)や関連の設備を見て回った。その後、工場の体育館で同社北海道支店(札幌)の幹部がセメント工場での廃棄物資源化の特徴について説明し、「全量を資源として有効に再利用でき、灰や残さ類が発生しない。焼成温度約1450度で、24時間連続で行うので安全かつ大量、安価に処理ができる」と述べた。
同工場の2008年度のセメント生産高は279万トンで、廃棄物・副産物使用量は85・5万トン。セメント1トン当たりの廃棄物使用量は307キロ。同工場は「今後、廃棄物関係設備を整備し、廃棄物のリサイクル化を進めていきたい」としている。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。