食育フォーラム 食品ロスをテーマに講演やパネル討論

update 2009/11/28 12:51

 北海道農政事務所主催の「食育フォーラムinはこだて〜食品ロスから考える食の未来」が27日、函館市民会館(湯川町1)大会議室で開かれた。参加者は本来食べられるのに廃棄されている「食品ロス」について学び、低迷する食料自給率や無駄の多い食生活を見つめ直した。

 食べ残しや売れ残りで家庭や事業所から年間約1900万トン排出される食品ロスを減らし、現在40%を切る食料自給率を上げようと、道南では初企画。函館短期大学食物栄養科准教授の村田まり子さんが講演し、市民や学生、農業従事者ら約50人が参加した。

 村田さんは食生活の欧米化による栄養バランスの変化や、▽作りすぎない▽買いすぎない▽頼みすぎない―という食品ロス削減の3原則を解説。「飽食で食の大切さの意識が薄れ、食べ残しなどで家庭からも年間200万―400万トンの食品ロスが出ている。五感を活用して免疫力を向上させることが必要」と訴えた。

 続いて生産者や事業者、消費者の各代表らがパネル討論。生ごみを堆肥(たいひ)化して有機野菜を栽培する市内のホテルテトラの岩館竜也主任は「収穫した野菜はホテルで安く提供でき、社員教育やエコにも役立つ」と話し、北斗市の農業生産者団体八百―ねっとの高坂重勝代表は「子どもたちに農業現場を見せる機会を増やし、『いただきます』の精神を知ってもらいたい」と述べた。コープさっぽろ函館地区担当の田中いずみ理事は「食材を上手に使い切るためのレシピの提案を」と語った。

提供 - 函館新聞社




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