輸出2カ月ぶりプラス…10月の函館港貿易

update 2009/11/27 16:12

 函館税関は26日、10月の函館港貿易速報を発表した。輸出は船舶や非金属鉱物製品(セメント)などが増加し、前年同月比20.4倍の31億6900万円と2カ月ぶりにプラスとなった。輸入は石炭、魚介類・同調製品などが減少し、同16.0%減の10億4200万円と3カ月連続で前年実績を下回った。

 輸出の品目別では、船舶やセメントなどが全増。船舶はパナマ向けの新造船1隻と韓国向けの中古1隻で28億3500万円、クウェート、シンガポール向けのセメントは2億3300万円だった。魚介類・同調製品は前年同月比2・1倍の4300万円で、中国向けのサケが全増となった。

 輸入は、ロシアからの石炭が、数量は前年から32%増加しているものの、額では前年同月比29.8%減の3億1000万円となった。ロシアからのサケ・マスなどの魚介類・同調製品が同24.6%減の3億6600万円と前年実績を下回った。

 同税関管内(道内と青森、秋田、岩手の東北3県)は、輸出が前年同月比36.4%減の401億9500万円、輸入は同41.1%減の1108億3600万円で、いずれも12カ月連続のマイナスとなった。

 輸出は、一般機械が前年にクウェート、カナダ向けの加熱用・冷却用機器が計96億円あった反動で大きく減少し、前年同月比68.2%減と2カ月ぶりのマイナス。一方、輸入は非鉄金属鉱(ニッケル、亜鉛)が、価格上昇に伴い同25.7%増と25カ月ぶりに増加に転じた。

提供 - 函館新聞社




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