酒井充子監督「台湾人生」 アイリスであすから上映

update 2009/9/11 09:33

 函館で新聞記者として働いた経験を持つ酒井充子さん(39)=東京在住=の初監督作品「台湾人生」が12日から、函館市本町22のシネマアイリスで上映される。日本統治下にあった台湾で、日本語教育を受けた世代の人生に迫るドキュメンタリー。14日には酒井監督が来函し、舞台あいさつを行う。

 酒井監督は1969年山口県出身。慶応義塾大卒業後、96年に北海道新聞社に転職し、函館報道部で取材経験を積んだ。台湾映画「愛情萬歳」(蔡明亮監督)を見て「舞台の台北を歩いてみたい」と98年夏、初めて台湾へ。2000年から映画制作に携わる一方、台湾取材を始め、7年掛かりで完成させた。

 作品は、1895―1945年までの日本統治時代台湾で生まれ、日本語教育を受けた「日本語世代」の5人にスポットを当てた。日々の暮らしぶりを交え、激動の歴史に翻弄(ほんろう)されながらも力強く歩んできた人生をインタビューで振り返る。

 上映は12―18日までの1週間限定で午前9時20分から。14日のみ午後7時から特別上映があり、上映後トークショーを行う。前売り券は1500円(当日1800円)。

 菅原和博代表は「函館に縁のある人の映画というだけで興味が引かれるはず。日本人にとって祖国とは何かを考えさせられる作品」と話す。

 酒井監督は「肩ひじを張らずまずは台湾のおじいちゃん、おばあちゃんの声を聞いてほしい。そして映画から何かを感じ、そこから台湾、日本について考えていただければうれしい」と話す。

 問い合わせはアイリスTEL0138・31・6761。

提供 - 函館新聞社




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