高谷副市長を後継指名…海老沢市長が引退表明
update 2009/11/25 10:10
【北斗】旧上磯町時代から通算9期35年にわたり首長を務め、今期で引退の意向を示していた北斗市の海老沢順三市長(77)は24日、市役所で開かれた市議会臨時会で正式に引退を表明した。終了後の記者会見で、海老沢市長は、来年2月に行われる予定の任期満了に伴う市長選挙の後継候補に高谷寿峰副市長(57)を指名した。高谷副市長は立候補に前向きな姿勢を示し、近く正式に態度を明らかにする見通し。
海老沢市長は市議会臨時会で「合併の最大の要諦は人心の融和、一体感の醸成と考える。市の誕生以来、市民の融合、融和は一段と深まった」とし、「この4年間で、北斗市の未来づくりの基盤は出来上がったと思う。これからの行政運営は変化の激しい時代を迎えるが、優秀な市議会、職員、市民が英知を結集し、この難局に立ち向ってください」と述べた。
記者会見で、海老沢市長は「再出馬の要請もあったが、高齢でもあり、体力、知力、気力も衰え、限界を感じた。9月に後援会の幹部と相談して決めた」と引退した理由を述べた。
後継者に高谷副市長の名を挙げ、「民主党政権下で地域主権、地域自ら判断する分権化が進められ、各自治体が安定した行政運営が求められる。知識、経験豊富で行政のスペシャリストの高谷副市長が最適だ」と後継指名した理由を述べた。そして「わたしと違うカラーを出してほしい」期待を寄せた。
高谷氏は報道陣に対し「まだ正式な指名を受けていない」としながらも、一部の市民から要請があったことを明らかにし、「こうした要請には前向きに応えたいと思う。家族などと相談して今後態度を明らかにしたい」と立候補に意欲を示した。
高谷氏は1970年に旧上磯町役場入り。社会教育課長、総務課長を経て2002年から総務部長、03年から06年2月の旧大野町との合併まで助役を務めた。市誕生後、初代副市長に就いた。
提供 - 函館新聞社
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