東大沼小校100周年記念式典
update 2009/11/23 13:29
【七飯】東大沼小学校(工藤達也校長、児童13人)の開校100周年記念式典が22日、同校で開かれ、卒業生ら約150人が先人の功績をたたえながら節目を祝った。
東大沼小学校は1909(明治42)年11月、軍川尋常小学校の雨鱒川特別教授場として雨鱒川橋右脇に校舎を建て開校。移転や名称変更を経て41(昭和16)年に銚子口国民学校として独立校となった。55年に東大沼小学校と改め、これまで579人の卒業生を送り出した。
昨年9月に学校や地域住民、PTAなどでつくる協賛会を発足させ、式典に向けて準備を進めてきた。
式典では、工藤校長が「100年という歴史は先人の努力によって成り立っていることを改めて自覚しないといけない。苦労、困難を乗り越えてきた精神は後に続く者の誇りと自信となった」と式辞。同校の卒業生で、同式典協賛会の若松時彦会長が「子供を見守るやさしいまなざしはいささかも変わっていない。一層の飛躍を期待する」とあいさつした。
来賓の中宮安一町長と冨原亮道議、渡島教育局の吉田一昭局長がそれぞれ祝辞を述べた。
同協賛会から同校への記念品贈呈、歴代校長や永年勤続職員らへの感謝状贈呈の後、全校児童13人が同校の歴史をまとめたぺープサート劇(紙人形劇)「東大沼小100」を上演。同校の歴史を紹介しながら駒ケ岳の噴火など周辺地域の出来事も伝え、最後は歌で“100歳”の誕生日を祝った。
劇の上演後、児童全員が壇上で呼び掛けをし、「東大沼小の伝統を守りながら勉強や運動に頑張ります」と述べると、出席者も温かい拍手を送っていた。
町内在住で、1944年卒業の南部カエさん(77)は「当時は戦争中で、幼い妹たちの子守をしながら学校に通った。とても懐かしい気持ちになった」と話していた。
式後、大沼婦人会館で祝賀会を開催。アトラクションでは20年前に校庭に埋めたタイムカプセルが開封された。出席者は久々に再会したクラスメートや恩師らと思い出話に花を咲かせていた。
提供 - 函館新聞社
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