トウモロコシかつらむき 居酒屋「旬彩 粋匠」が特許

update 2009/11/21 15:22

 函館市本町23の居酒屋「旬彩 粋匠(すいしょう)」の信田年広店主(37)が、トウモロコシの粒が連なったまま、かつらむきのようにして芯(しん)から外す独自の製法で特許を取得した。この製法で調理したトウモロコシの天ぷらが一番人気で、信田さんは「せっかく函館にしかないものを生み出したから、全国に広めたい」と話している。

 信田さんは15歳から料理の道に入り、市内の料亭などで修業、2001年に独立開業した。15年前、いろんな野菜でかつらむきに挑戦していたが、トウモロコシだけできず、練習していたところ「ある法則性を発見した」(信田さん)という。その後も試行錯誤を重ね、考案した製法は“企業秘密”だが、下処理の段階でトウモロコシを一次加工することで、かつらむきを可能にした。

 特許取得は、5年前に函館商工会議所の発明相談(現・中小企業産業財産権出願等支援事業)に行ったのがきっかけ。弁理士に「飲食物の特許はほとんどが門前払いだけど、50%ぐらいの確率」と言われて出願し、5年がかりで今年10月24日に取得した。

 同店では天ぷらにした「粋匠とうもろこし天」を、開店当初から看板メニューとして提供している。トウモロコシ本来の味を引き立てるシンプルな塩味。客からは「もぎたてみたい」「トウモロコシの甘みをそのまま感じる」などと大好評だ。道内産トウモロコシ1本分を使用した天ぷら6枚で1皿500円。

 信田さんは、一次加工した状態のトウモロコシを真空パックにした「函館コーン」をインターネットなどで試験的に販売し、「とうもろこし天が全国どこの居酒屋にもあるようなメニューになれば」と期待している。

提供 - 函館新聞社




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