収支 目標には届かず…函館市病院局・上半期 昨年より改善
update 2009/11/21 15:22
函館市病院局は20日、2009年度上半期(4―9月)病院事業の経営状況について、市立函館と恵山、南茅部の3病院合わせた当年度財源過不足額が782万円の黒字となったことを明らかにした。病院事業会計を立て直す「函館市病院事業改革プラン」を基にした計画の達成は厳しいが、収支は昨年度より改善している。藤森和男管理部長は「計画比では下回っているものの、前年度より改善されている」とした。
病院事業は同プランに基づいて収支改善を図っており、同日行った市議会民生常任委員会(斉藤佐知子委員長)に報告した。
病院ごとの上半期の実績は、市立函館が入院(一般)で目標の95・0%、外来(同)で同92・9%の患者を確保。恵山と南茅部は入院がどちらも同100%を超えた一方、外来は恵山が同86・4%、南茅部は同95・9%と、患者確保に課題を残した。市立函館の手術件数は、同94・5%だった。
収支状況は、市立函館では収益が計画比で約2億9000万円下回る一方、対する費用は同約1億6000万円増加。血液製剤などの材料費がかさんだり、給与費の時間外手当や予定外の退職金などが響いた。結果、単独での財源過不足額は8132万円の赤字で、計画比では4億3744万円下回った。
ほか2病院の財源過不足額は、恵山が7204万円の黒字で同3960万円上回った。南茅部は1710万円の黒字で同64万円下回ったが、わずかな差にとどまった。
各委員からは、給与費や材料費の内訳、医師や看護師確保の状況について質問が相次いだ。藤森部長は「このままでいくと大変だという認識はある。引き続き計画を目標に、(市立函館で)1日当たり490人の入院患者確保に努める」などと述べた。
提供 - 函館新聞社
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