朗読録音「11年の活動」たたえ 井上さんに感謝状
update 2009/9/10 14:23
長年にわたり録音図書にかかわる奉仕活動に尽力したとして、函館市内の朗読ボランティアグループ「青い鳥朗読奉仕団」の井上祥子さん(59)がこのほど、財団法人「鉄道弘済会」(東京、小島紀久雄会長)から感謝状(道地区表彰)が贈られた。井上さんは「励みになる」と受賞を喜んでいる。
同会は1971年から、社会福祉法人日本盲人福祉委員会と共催で朗読録音奉仕者を顕彰していて、本年度の道内からの感謝状受賞者は井上さんほか、札幌市内の3人が選ばれた。
同奉仕団は視覚障害者のための音訳図書を製作するボランティアグループで、井上さんは1998年に入会した。当時、高校生だった二女の前で本を朗読した時、「上手」と後押ししてくれたことが長く続ける励みとなった。活動日は毎週水曜日、市総合福祉センターの障害者用の図書館で、障害者からリクエストのあった本を朗読し、録音、編集を行なう。「本を朗読する時は正確に読み、聞いている人が耳障りにならないよう心掛けている」と話す。
「好きな読書を通し、結果的に誰かの役に立つことができれば」。奉仕年月は11年で、約645時間に及び表彰を受けた。
「1人で読むだけでは、録音図書はできない。録音をチェックしてくれる校正者や編集者、貸し出し業務に当たる図書館員など協力者に支えられ、利用者の要望があったから賞をいただくことができた」と感謝の気持ちを忘れない。
井上さんは「地道に続けていきたい」と受賞を契機に意欲を新たにしていた。
提供 - 函館新聞社
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