江差追分 異色のコラボ 13日の函館MB混声合唱団と共演
update 2009/9/10 14:22
【函館、江差】13日に函館市芸術ホール(五稜郭町378)で開かれる、函館MB混声合唱団(伊藤喜久雄理事長)の第39回定期演奏会で、江差追分の独唱を取り込んだユニークな混声合唱組曲「江差」(作詞・宮澤章二、作曲・佐々木茂)が披露される。追分の本場・江差で活躍する、江差混声合唱団・リンデンコール(古岡誠団長)が賛助出演するほか、2003年の第41回江差追分全国大会優勝者の寺島絵里佳さん(26)も加わり、ひと味違った江差追分の魅力をアピールする。
「江差」は1990年、江差町文化会館の落成を記念して披露された。「ニシンの春」「江差のカモメ」「浜風 ハマナス」「追分節変容」の4部構成からなる。最終章の「追分節変容」はピアノの伴奏がなく、尺八の音色に合わせた江差追分の独唱を、男女の合唱が追いかけるような幻想的な曲風が魅力だ。
当日は、函館MB混声合唱団を中心に、リンデンコールのメンバー15人を加えた約75人で合唱する。20歳の若さで“追分日本一”に輝いた実力を持つ寺島さんが、哀愁を帯びた江差追分を歌い上げる。06年の第44回江差追分全国大会で優勝した妹の絵美さん(24)が、江差追分独特の合いの手「ソイがけ」を務める。
演奏会を目前に控えたリンデンコールのメンバーは、町文化会館で寺島さんを交えて特訓を重ねている。練習場では「あれが蝦夷地の山かいな―」と、寺島さんの澄み切った歌声を追いかけるように、男女の荘重なハーモニーが響き渡る。練習に参加した寺島さんは「合唱との掛け合いは今まで経験がありません。自分一人の江差追分とは違って、いろんな声が耳に入ってくるのでとても緊張します」と引き締まった表情。古岡団長(61)は「民謡そのものを曲中に取り入れた合唱曲は数少ない。いつもと違った江差追分の魅力を感じてもらうことができれば」と語る。当日の開場は午後1時半。同2時開演。入場料は1000円(中学生以下無料)。問い合わせは函館MB混声合唱団の菱谷さんTEL0138・52・7456へ。
提供 - 函館新聞社
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