海老沢北斗市長引退へ

update 2009/11/17 13:41

 【北斗】北斗市の海老沢順三市長(77)は16日、来年3月の任期満了に伴う市長選には立候補せず、勇退する意向を明らかにした。海老沢氏は合併前の旧上磯町長時代を含め9期35年にわたり首長を務め、現職では道内最多。24日開会の市議会臨時会で正式に表明する。

 海老沢市長は旧上磯町出身。1975年、当時の町議会事務局長から町長選に出馬し初当選を果たし、連続8期を務めた。隣接する旧大野町との合併を主導し、2006年2月に北斗市政が誕生。新市誕生に伴う同年3月の市長選挙で、三つどもえの戦いを制して初代市長に就任した。

 旧上磯町時代から子供の医療費無料化など福祉、子育て支援で他の自治体に先駆け独自の政策を展開。新市誕生後は、旧両町の融和を図りながら、北海道新幹線開業に合わせて稲里に建設が計画されている新駅の整備計画、行財政改革などを進め、新市の土台作りに力を注いだ。

 函館新聞社の取材に対し、海老沢市長は「自分自身の高齢というのもあるが、合併後の市政運営にある程度道筋がついたと思い決断した」と引退の理由を述べた。

 海老沢市長の後援会の山崎博康会長は「市長の決断を尊重したい」と述べ、町会連合会の磯部正博会長は「合併後の市政運営を着実に進め、旧町の融和にも取り組んでいた。ご苦労さまといいたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社




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