妊婦らにワクチン接種開始…新型インフル

update 2009/11/17 13:41

 新型インフルエンザの一般市民へのワクチン接種が16日、全道の医療機関で開始された。道南でも、妊婦と最優先の基礎疾患のある人が、かかりつけの医療機関で接種を受けた。優先度別の接種開始日程について市立函館保健所は、「今後は各医療機関でのワクチンの余裕状況によって流動的になるだろう」と前倒し実施もあると見ている。

 接種は国と委託契約を結んだ医療機関が実施し、函館市内では約150カ所で行われる。市による同市内の対象者は、妊婦は1993人、最優先の基礎疾患のある人は2万70人。各医療機関では、かかりつけ患者を優先して事前に予約を受け付けた。

 同市石川町の秋山記念病院(産・婦人科)は、「ワクチンの正確な納入日がわからなかったため、13日に希望患者に連絡して日程調整した」といい、今回の納入分では希望した70人分を確保できた。この日は特に混乱もなく、予約していた妊婦ら8人に接種した。

 同院で接種を受けた同市昭和の鈴木多貴子さん(38)は、「(新型インフルが)妊婦に感染すると重症化すると聞いたので受けることにしました。ただワクチンも完全ではないようなので、人混みではマスクをするなど自衛します」と話していた。

 今後は、12月上旬にその他の基礎疾患のある人と1才から就学前の幼児に対して、同中旬から小学校1―3年生に対しての接種を開始する予定で、詳細な開始日は今後道が示す。ただ複数人分が一本の容器に入ったワクチンは同日中に使い切らなければならず、同保健所は「残ってしまった場合は、医療機関の判断で優先度の遅い希望者に対して接種することもあるだろう」と話している。

提供 - 函館新聞社




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