30日に供用開始…上ノ国「天の川きららトンネル」

update 2009/11/17 13:41

 【上ノ国】桧山南部と木古内町を結ぶ、道道江差木古内線改良工事の一環として、上ノ国町湯ノ岱の山間部で工事が進められてきた「天の川きららトンネル」が、30日午後2時に供用が開始されることが決まった。当日は工事関係者や地元住民による記念式典も開かれ、開通を祝う予定だ。

 同トンネルは全長511メートル。車道幅は片側1車線の6メートル。斜面崩壊が相次いだ危険個所を迂回(うかい)して、道道の安全を確保することを目的に、2007年2月に着工した。松本・山田・森川特定建設工事共同企業体が、宮越側の坑口から1日4メートル前後のペースで順調に掘り進み、昨年11月11日には貫通式を行った。貫通後は坑内のコンクリート打ち込み舗装や防災設備、トンネル入口の道路切り替えといった工事を約1年がかりで進めていた。

 名称は地域住民から公募したもので、トンネル近くを流れる道南有数の清流・天野川と、夜空の“天の川”にちなんだ名称が選ばれた。午前11時から行われる開通式では、命名者への記念品贈呈も予定しているという。

 道道江差木古内線は、北海道新幹線開業時には、桧山南部と木古内駅を結ぶ重要なアクセス道路になる。上ノ国―湯ノ岱間では、トンネル開通に伴い、急カーブ解消を目的とした路線切り替えを伴う道路改良、斜面崩壊や雪崩に備えた防災対策工事がほぼ達成されるという。また、新幹線開業を居据えて、上ノ国、江差、木古内の3町が、国や道に急カーブ解消、橋の改修、トンネル断面が狭く大型車との交差が困難な「吉堀トンネル」の拡幅などを要望している。

提供 - 函館新聞社




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