魚長がコープさっぽろと業務提携
update 2009/11/11 15:44
経営再建を進めている食品スーパーの魚長(函館市西桔梗町、柳沢一弥社長)は9日、道内スーパー大手のコープさっぽろ(札幌)と業務提携を締結した。21日付でコープから派遣される役員ら4人に経営指導を受け、来年中の仕入れの共同化を目指す。仕入れの共同化はコスト削減にもつながり、過当競争が激化する業界での生き残りを図る構えだ。
市内・近郊に22店舗を展開する魚長は、個人消費の低迷や他店との競争激化による業績不振から、10月までに従業員200人を削減するなどの経営改善を推進。再建を図るため、コープに対し、支援を要請していた。
コープは自社の経営再建も担った財務担当の常務理事、元函館地区本部長、バイヤー2人を派遣して経営ノウハウを提供し、業績回復を支援する。将来的なグループ化も視野に、魚長の経営状況をみながら仕入れの共同化を進める考え。
魚長は「地場スーパーの文化を維持する方針のコープは最適な提携先。販売ノウハウのアドバイスを受けることはプラスになる」と判断。「物流の札幌一極集中が進み、将来的に安定した商品の仕入れが難しくなる。仕入れの共同化で安定供給を図り、価格で顧客に還元したい」とする。生鮮食品などは従来の仕入れ先と取引を継続する方針。
魚長は創業以来最高の売上高となった2007年2月期の約210億円をピークに、09年2月期は約190億円に落ち込み、約2億円の赤字となったほか、約80億円の借入金も抱える。このため、不採算店舗の閉鎖や休業、人件費圧縮などを実施し、経営戦略の再構築に乗り出している。
提供 - 函館新聞社
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