函館市 2008年度差し押さえ額425件2億5081万円。金額倍増
update 2009/11/10 13:14
函館市が昨年度、市税滞納者に実施した差し押さえは425件で、金額は2億5081万円と、昨年の1億510万円から2倍以上に拡大している。全国的な流れを受け、預貯金の差し押さえが125件と大幅に増えているほか、07年度に続いて動産の差し押さえも行った。市は現年度内の差し押さえを増やすことで、悪質な滞納者への対応を強める考えだ。
市納税課によると、昨年度の内訳は不動産が40件、1億152万円、債権が382件、1億4772万円、自動車が2件、47万円のほか、有価証券が1件、110万円。金額は差し押さえ対象となった税額で、回収額ではない。件数、金額とも昨年度分で、それ以前から続く不動産や債権の差し押さえもある。
債権差し押さえは例年、9割近くが国税還付金で閉められていたが、昨年度の同還付金は163件、1413万円にとどまった。その一方、預貯金は07年度の9件から125件と大幅に増加している。
その要因は、軽自動車税を納期内(5月31日)に納付しなかった滞納者に対して現年度で押さえる方策を進めているためで、同課は「滞納繰越に回すことで担当者の負担が増す。全道的には遅れを取っているが、積極的に進めていきたい」と話す。
不動産は昨年度、家屋、土地付きの2件を公売。自動車は2件のうちワンボックスタイプの1件をネットオークションで公売し、見積価格4万8000円に対し、53万3000円で落札され、10倍以上の値がついた。
過去の差し押さえ件数と金額は、05年度が489件、9693万円、06年度407件、1億2483万円、07年度が398件、1億510万円で推移している。
昨年度の市税収入は調定額(滞納繰越分を含む)が368億9880万円で、収入額は338億5770万円。一般会計歳入の27%を占める貴重な財源だが、収入率は91・8%と07年度から0・8ポイント下がっており、さらなる対応策の強化が求められるところ。同課は「収入があるのに納付しないといった悪質な滞納者に対しては滞納繰越に回さず、現年での取り組みを強めていく」と話している。
提供 - 函館新聞社
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