新型インフル ワクチン問い合わせ殺到

update 2009/11/10 13:13

 猛威を振るう新型インフルエンザの一般市民へのワクチン接種開始が近づき、函館の各医療機関には接種の予約をしようとする市民の問い合わせが殺到している。季節性インフルのワクチン接種と時期が重なったことがさらなる混乱を招いており、「まるで戦争のよう」(市立函館病院)という悲痛な声も。市立函館保健所は「接種の予約時期は対象者によって異なるため、確認してから医療機関に連絡してほしい」と冷静な対応を求めている。

 新型インフルワクチンは、国と委託契約を結んだ医療機関で接種が可能。道では、最も早い妊婦と慢性呼吸器疾患のある人など最優先の基礎疾患がある人は、11月16日から接種開始の予定。医療機関では現在、2者の予約を受け付けているが、これ以降の接種となるその他の基礎疾患のある人や就学前までの幼児、高齢者などからの問い合わせも殺到している。

 同保健所によると「医療機関の中には予約専門の窓口を設けた所もあるが、総合病院の中には問い合わせでパンク状態になっている所がある」。低所得者が無料で接種を受けるための申請は高齢者が特に多く申し込んでいる状況だが、「高齢者の予約開始は12月中旬以降なのでまだ対応できない状況」という。

 市立函館病院で予約を受け付ける医事課には、毎日のように50―60件の問い合わせが寄せられる。このうち半数は新型インフルのワクチン予約だが、残る半数は季節性インフル関連。同課は「毎年ワクチンを打つ人に加えて、ことしは新型の存在で意識が高まっているのか、これまでワクチンを接種しなかった人からの問い合わせも多い」とみている。

 同保健所は、各対象者のワクチン接種の受付や接種開始時期についてのリーフレットを、各病院や薬局、市の施設など800カ所で配布。ホームページhttp://www.city.hakodate.hokkaido.jp/hokensyo/でも同内容を公開し、適切な時期の予約を呼び掛けている。

提供 - 函館新聞社




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