「これは珍しい」コマシゲの盆栽 石崎町の小田野さん、手掛ける

update 2009/11/10 13:12

 函館市石崎町の小田野邦雄さん(72)が趣味で観賞する「コマシゲ」の盆栽が今年も見ごろを迎えた。鮮やかな紅葉に黒褐色の小粒の果実がたわわになり、「これは見事だ。コマシゲの盆栽は珍しい」と近所で話題を集めている。

 小田野さんは自宅で「小田野理容院」を営む傍ら、花々が好きで園芸を楽しむ。特に実のなるものが大好きだ。

 コマシゲはツツジ科の落葉低木で学名は「ナツハゼ」。通常は、高さ1―2メートルと大人の背丈ほどになる。実はブルーベリーに似ていて、口当たりがよく清涼感に加え甘酸っぱい。ジャムや大根おろしにあえて食卓に並ぶことが多い。

 小田野さんのコマシゲは、37年前に市内大門地区で恵山青年団(旧恵山町)が特別販売していたもの。ガンコウランなどの高山植物の宝庫、恵山(標高618メートル)付近から持ち運ばれたという。

 以来、鉢で育てた。一時、枯れかけたが、順調に育っている。太い親木が子ども、孫木を取り囲むように、次々と新芽が出ている。「盆栽は盆栽でも、ありのままの姿が一番好き」と枝きりはしない。コケも自然についたものだ。

 石崎町会の今年の文化祭でも展示。「コマシゲと知って、たまげた。まさか盆栽で育てるとは、小田野さんすごいね」と来場者を喜ばせた。

 小田野さんは「近所の花仲間、先輩が園芸のこつを教えてくれる。壮大な自然が織り成す四季の彩りを身近に感じられるのが最高。心和む」と笑い、「ミカンも黄色く色づいてきた。正月に孫と食べるのが楽しみ」と目を細める。

提供 - 函館新聞社




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