大沼味覚市「及第点」
update 2009/11/8 14:58
【七飯、森、鹿部】駒ケ岳を囲む七飯、森、鹿部の3町でつくる「環駒ケ岳広域観光協議会」(会長・堀元大沼観光協会長)が10月16日から大沼公園広場で開催している特産品の即売イベント「秋の味覚市」は、16日の最終日まで残り6日間となった。客足は天候によって左右されているが、同協議会は「地元の人にも来てもらい、一定の成果を挙げた」と受け止め、終盤の売り上げに期待を寄せている。
味覚市は通過型のツアー客など滞在時間の短い観光客をターゲットにし、限られた時間で、七飯と森、鹿部の3町の特産品の買い物や味覚を楽しんでもらおうと今回初めて企画した。
大沼観光は近年、通過型観光を脱却し、滞在型に向けた取り組みを進めている。堀会長は「次の目的地に行くまで食や土産品を売り込むことでわが町を知ってもらうきっかけにしたい。長い目で見れば滞在型観光を狙った取り組み」と話す。
味覚市は10月16日からスタート。金・土・日・月曜と祝日に午前10時から午後2時まで開場し、売り場には七飯産のリンゴや森町のイカ飯、鹿部のタラコなど3町の特産や人気商品を陳列。イカ飯や大沼牛のローストビーフ、鹿部産ボイルホタテなどを1品300円で提供した。
客足は天候によって変わった。雪が降った11月初頭は、公園への来場者が少なく売り上げも苦戦。好天に恵まれると、特に土曜、日曜は一部の商品が品切れになるほど盛況となった。
6日に大沼に訪れ、味覚市で買い物した伊達市の結城陽子さん(62)は「森町のイカ飯を買った。なかなか近隣の町へ寄る時間もないので大沼に売り場があって良かった」と話した。
このほか、期間中の土曜日には、JR大沼公園駅に隣接する大沼国際交流プラザを発着点に3町の観光・産業スポットを巡る「秋の味覚ツアー」も実施し、こちらも毎回、ほぼ定員に達し、好評という。
堀会長は「企画を立ち上げてから実施するまで期間が短く、十分な宣伝ができなかったのは反省点」と課題を挙げ、「後半は地元の人が来るようになってくれたのは大きい。次回以降に向けていろんな手法やアイデアが生まれた」と成果を語る。
提供 - 函館新聞社
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