ノニ果汁入りマコンブしょうゆ発売へ
update 2009/11/7 13:12
東京の酒屋と函館の老舗醸造が協力し、南茅部産のマコンブと南国の果物「ノニ」を調和した特製しょうゆが、11月中旬にも発売される。保存料などの添加物を一切使用しない、昔ながらの味を追求。「おいしい味で、健康にもいい。しょうゆは日本料理に欠かせない調味料。本来の味覚を、ここ函館から全国、世界へと広げていきたい」と関係者は意気込んでいる。
東京・国立市の酒屋「広島屋」が販売元となり、函館市栄町の「道南食糧工業」(河野光博社長)が製造する。しょうゆの原料は大豆、小麦、塩。これに、日持ちさせるために保存料を加えるものが主流だが、ヨーロッパではこの保存料に規制を設ける国が少なくないという。
「保存料を使わず、栄養とうまみが凝縮された逸品を」と広島屋が道南食糧に、特製しょうゆづくりを持ちかけた。道南食糧も「健康面に配慮し、道南の魅力発信にも熱心だ」と広島屋の姿勢に心打たれ、全面的に協力。今年7月から試行錯誤を重ね、10月中旬に両者の納得いく味にたどりついた。
無添加だが「十分、日持ちできる」(広島屋の関係者)。赤道近くの太平洋の島々などで育つ果実「ノニ」(学術名・モリンダシトリフォリア)の果汁が保存料の代わりとなるという。
ノニ果汁は健康飲料として世界各地で注目を集めている。愛飲者の中には、「常温でも日持ちする」とカレーなどの料理に少量加える人も。この実体験が、今回の特製しょうゆを手掛けるきっかけの一つになった。
広島屋は「日本のしょうゆ文化と南茅部のコンブの質の良さを国内外にPRできる絶好の機会。おいしい料理で人々の健康を支え、さらに地域経済も潤す。この願いを実現させたい」。道南食糧の河野秀司工場長も「自社製品と同じく、ボトルに短冊のコンブを入れている。品質、味ともに責任、自信をもって製造に取り組んでいる」と話している。
500ミリリットル入り1本630円など3種類で、市内デパートや函館空港売店などで15日前後に発売される予定。問い合わせはフリーダイヤル0120・460・403。
提供 - 函館新聞社
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