函館市、新規高卒者の地元就職促進に向け冊子配布へ

update 2009/11/7 13:11

 函館市は新規高卒者の地元での就職促進に向けて、来月をめどに市内の高校2年生に対し「地元就職リードブック」を配布することを明らかにした。先に表明している、正規雇用した中小企業に一人あたり15万円を助成するなどの緊急対策と合わせ、高卒者の就業対策を活発化させる考えだ。

 6日に開かれた市労働問題懇談会で、市が報告した。

 就職リードブックは高校生に対し、市内に存在する企業と業務内容を知ってもらうのが狙い。市内の高校2年生約3000人に配布する予定で、25社を掲載する方針。市労働課は「業種に偏りがないよう広く掲載していきたい」と話す。

 これに加え、今月と来月の計2日間、市内中小企業の人事担当者を対象にした「採用力アップ研修」を行うほか、来年3月中旬をめどに「子どもの就職を考える親の就職活動セミナー」を初開催することも併せて示した。

 また、懇談会では市内、近郊の高校の就職担当教員や企業の人事担当者を招いて意見交換。高校教員からは「就職希望の3年生は5年前は全体の25%だったが、今年は40%。進学希望に変更させたいが、経済状況が厳しい中ではままならない」「女子生徒の受け皿が少なく、四苦八苦している」など、切実な声が出た。

 これに対し、企業の担当者は「新規雇用した高校生が1年以内に退職するケースが多く、中国人研修生・実習生に頼らざるを得ない」「転勤があるとなると募集しても応募が来ない」など、定着率の向上を求める意見が寄せられた。

提供 - 函館新聞社




前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです