高卒採用に15万円助成…函館市が緊急対策

update 2009/11/6 13:46

 来春卒業する新規高卒者の就職内定状況が全国的に非常に厳しい中、函館市の西尾正範市長は5日の定例記者会見で、緊急的な施策として、新規高卒者らを正規雇用する市内の中小企業に、雇用者1人当たり15万円を助成し雇用促進につなげる考えを明らかにした。12月の第4回定例市議会に関連議案を提出し、可決されれば2010年1月から受け付けを開始する。補助対象は320人、事業費は4800万円を見込む。

 新規高卒者の就職状況について西尾市長は、9月末現在の求人倍率と就職率が共に前年同期を大きく下回っていることに触れ、「就職戦線は厳しく、特に高卒者が例年に比べ落ち込んでいる。地元志向の強い高卒者の受け皿確保が急務と判断した」と述べた。市によると同様の事業は全国の自治体でも行われており、道内では苫小牧が実施しているという。

 補助の対象となるのは、10年3月に高校を卒業または1991年4月2日以降に生まれた市民を、10年4月から9月までに正規雇用した場合。11年3月末までに市内の勤務が6カ月以上継続すれば補助が確定する。市内の高卒者の初任給は約14万3000円(市調べ)であることから、ほぼ1カ月分の給与に当たる15万円を、教育訓練や人材育成経費として事業主に支払う。

 対象人数は、昨年市内に就職した高卒者の人数(368人)などから320人を見込んだが、これを上回る申し込みがあった場合にも助成する方針。事業主には、事前の採用予定計画や実績報告の提出が義務付けられる。

 西尾市長は「函館の人材を1人でも2人でも地元に残して育てていきましょう」と呼びかけている。事業の問い合わせは市労働政策室TEL0138-21-3308。

提供 - 函館新聞社




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