白鳳、青麒章の受章者発表

update 2009/11/6 13:45

 函館市文化団体協議会(宍戸雄一会長)は5日、本年度の白鳳(はくほう)章と青麒(せいき)章の受章者を発表した。白鳳章は舞踊家の臼渕タツ(芸名・花泉舞衛)さん(87)と俳人の西沢和寿(俳号・寿林子)さん(80)、青麒章にはソプラノ歌手、佐藤朋子さん(35)、俳人の畠山慶一(俳号・恵雨)さん(85)が選ばれた。贈呈式は27日午後6時から、ロワジールホテル函館で開かれる。

 両章とも函館に活動拠点を置く団体、または団体に所属する個人に贈られる。白鳳章は長年にわたり函館の文化・芸術に貢献した個人・団体、青麒章は昨年9月1日から今年8月31日までの1年間に文化・芸術活動で優れた実績を残した個人・団体が対象。授章は1982年から行っており、今年の4個人を含めて延べ204個人・団体が受賞している。

 授章理由と各人のコメントは次の通り。

 ◇白鳳章

 ▽臼渕タツさん=本町、創作舞踊花泉流・日本民謡協会

 1977年に花泉流を創設。多くの弟子たちを育てながら日本舞踊を基本とした新舞踊の振り付けで多くのファンを楽しませ、各地の祭りや神社の舞台にも積極的に出演している。「受章は本当にうれしい。長年の勉強してきたかいが実ったと感じている」

 ▽西沢和寿さん=柏木町、函館俳句協会

 老人福祉教養講座で15年間、道国際交流センターの「日本語・日本文化講座夏季セミナー」で9年間俳句の指導にあたるなど、多方面で俳句の振興発展に寄与した。「思いもよらない受章で、感激ひとしお。歴史的風土を持った函館で活動ができたことが幸せ」

 ◇青麒章

 ▽佐藤朋子さん=湯川町、函館音楽協会・函館の文学と音楽の会

 昨年11月に文化庁芸術団体人材育成支援事業のオーディションに合格。今年2月には札幌交響楽団と共演、奥行きのある表現力と洗練された歌唱力が高い評価を受けた。「周りの人々の支えがあっての受章で、本当にありがたい。これを励みに今後も西洋音楽の普及に努めたい」

 ▽畠山慶一さん=柏木町、函館俳句協会

 昨年12月に函館俳壇史の集大成として「函館俳壇史録」を刊行。記録や資料を集めて独力で執筆し、道南の俳人の事績や、俳句結社の変遷をまとめあげた。「先人が築いてくれたものを残していかなくてはと作業に当たった。受章で一つの道ができたと思い、ほっとしている」

提供 - 函館新聞社




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