適正分類率が低下 函館市09年「燃やせるごみ」調査
update 2009/11/5 11:06
函館市が行った2009年のごみ組成分析調査で、市内から排出された「燃やせるごみ」の適正分類率(重量比)は前年より2・9ポイント低下し93・7%で、「燃やせないごみ」も同0・1ポイント低下し87・6%と悪化した。燃やせるごみに出された資源の割合が若干増えていることから、市環境部は「正しく分別してごみを減らして」と呼び掛けている。
2002年から毎年、詳細な調査を実施している。市内の各地域から収集したごみの一部をかくはんし、各200キロを採取。10月上旬に、各種の紙や金属、プラスチック、缶、瓶など33種類に分けて重量や容積を調べた。
「燃やせるごみ」として適正に分類されたうち、例年最も多い割合を占める生ごみは、前年比16・9ポイント増の64・3%。前年までの5年連続40%台が突然増加した要因として同部は、「外食を控え家庭で食事する機会が増えた」ことなどを挙げ、たい肥化や排出時の水切り徹底を呼び掛け、排出抑制につなげたい考え。次いで多い紙類は10・6%、衣服などの繊維類は7・6%だった。
不適正に分類された6・3%では、紙の資源回収潜在分が6・2%を占めており、品目別の割合は前年より増加した。一方プラスチック容器包装はゼロで、缶・びん・ペットボトルの混入はわずかだった。
「燃やせないごみ」に適正分類されたうち最も多かったのは、前年と同じガラス類。同3・3ポイント増の38・2%で、2年連続で増加した。次いで金属類は同微減の22・6%、小型家電は同4・4ポイント減の16・8%だった。
分類不適正だったものは、50センチ未満と汚れたプラスチック類が合わせて5・4%、繊維類が4・5%。資源回収や資源ごみの潜在分では、ガラスびんのみ0・5%混入していた。
調査結果について同部は「全体的に分別状況は良い」としながらも、「不適正な分類が増えている品目もあり、今後も改善するよう啓発する」と話す。
提供 - 函館新聞社
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