たゆまぬ精励たたえる 函館市文化賞贈呈式 佐藤君(函工高定時制)最優秀賞 全道生活体験発表大会で
update 2009/11/4 14:16
函館工業高定時制4年生の佐藤燎君(18)が、このほど札幌で開かれた「第53全道高校定時制・通信制生徒生活体験発表大会」で、同校初の最優秀賞に輝いた。過去を見つめ直し、支えてくれた周囲への感謝と将来の目標を素直につづった。22日に東京で行われる全国大会に挑む。
佐藤君の演題は「支えられて今がある、だから…」。小学3年の時に母親がクモ膜下出血で突然亡くなり、親せきの助けで立ち直るも不登校気味に。函工定時制に入学後、アルバイトや生徒会活動を通じて人と触れ合う楽しさを感じ、前向きに考えられるようになった。こうした経験を「過去があり、たくさんの人たちがいたからこそ、今の私がある」と振り返り、「今度は私が周囲の人の役に立ちたい」と将来の夢を語った。
佐藤君は内藤正教諭(54)の勧めで参加を決め、作文作りから発表練習まで二人三脚で進めてきた。作文はまず、これまでの出来事と当時の心境を表に書き出し、必要な内容を選んで文章にまとめていった。「自分の過去を振り返られて良かった。発表したことをこれからも守るようにしっかりやりたい」と話す。
同大会には地区代表の生徒10人が参加。「本番まで不安だったけど、檀上では練習通りできた。最優秀賞と聞いてまさかと思った」と話し、「全国大会でも聞いてくれる人に共感してもらえれば」と語る。
内藤教諭は「大人に伝わるよう、淡々と心のままに訴える構成にした。全国では他の出場者の話も聞き、いろんな人がいることを感じてほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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