【新型インフル】 患者分散し混雑緩和 休日当番医増設で

update 2009/11/4 14:15

 新型インフルエンザの流行に合わせて10月末から小児科の休日当番医を2カ所体制にした函館市と近郊では、流行期に殺到する患者が分散され、1カ所だった時よりも待ち時間が短くすむなどの効果が出ている。ただ、診察までの時間待ちは依然として長く、一部の保護者からは「もう1カ所増やしてほしい」の声もあがった。

 新型インフルの流行が顕著になった10月、休日当番医や市夜間急病センターに患者が殺到し、一部の休日当番医では、診療が深夜に及ぶこともあったという。これを受けて11月末までの日曜と祝日(全8回)に、函館と北斗市、七飯町の2市1町で2カ所体制とした。

 函館市医師会や各医療機関によると患者数は、10月18日は1カ所(内科と小児科)に264人が殺到していたが、初回の同25日は205人(小児科のみ)と93人(内科と小児科)に分散された。11月1日に担当したほくと小児クリニック(北斗市追分)は90人が受診。同院は「前回の9月21日は123人だったので、2カ所にした効果が出たのではないか。午後からは込み合うことなくスムーズに診察できた」と話す。

 3日の当番だった五稜郭ファミリークリニック小児科(函館市柏木町)の石坂仁院長も効果を実感。「医療機関は休みが確保できないため負担はある」としながらも、「患者のためには年末年始の対策も必要かもしれない」と言う。

 同院を訪れた市日吉町の深野静香さん(35)は「覚悟していたが今日は3時間待った。子どもの状態が深刻な保護者もいるので、もう1カ所当番医を増やしてほしい」と話していた。

提供 - 函館新聞社




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