ウォレン駐日英国大使が来函

update 2009/11/3 13:32

 英国領事館のデビッド・ウォレン大使(57)が2日、函館日英協会(河内孝夫会長)が開いたイギリス領事館開設150周年と函館開港150周年記念祝賀会に合わせ、函館を訪問した。第二次世界大戦中に亡くなったイギリス人の慰霊碑訪問や講演を行い、地元住民との交流を深めた。

 駐日英大使の函館訪問は、2001年9月のスティーブン・ゴマソール大使以来8年ぶりで、今回はパメラ夫人も同行しての来函となった。

 ウォレン大使夫妻は午前10時半ごろ、函館市昭和2の曹洞宗永全寺(齊藤隆明住職)を訪れ、慰霊碑「世界平和祈念塔」に花を捧げた。

 同塔は、第二次大戦中に日本の戦争捕虜となり函館の捕虜収容所で亡くなったイギリス人など外国人を慰霊するために、2000年に建立。過去には生き残った捕虜本人やその家族らが慰霊に訪れているが、英大使が訪問するのは今回が2人目。

 ウォレン大使は「過去の悲しいできごとを振り返るのは辛いが、犠牲者が函館の地で丁重に扱われていることにとても感動した」と話した。

 午後には函館市役所を訪れ、西尾正範市長と懇談。午後6時からは市内のホテルで「今日の英国」と題して講演を行い、約60人を前に「異国からの移住が進み、ロンドンはさまざまな文化が調和するクリエーティブな街に変化している。日英は多くの経験を分かち合える」と述べ、両国の友好関係を強調した。

提供 - 函館新聞社




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