函工定時生5人が第二種電気工事士に合格
update 2009/11/2 09:49
函館工業高定時制の4年生5人が、国家資格試験「第二種電気工事士」に見事合格した。合格者の中には同校最高齢となる電気科の伊久留智信さん(65)や建築科として初の阿部雄貴さん(28)もおり、指導に当たった教員や生徒らは喜びに沸いている。
第二種電気工事士は電線を引いたり、電気器具を取り付けるなどの専門技術が求められ、筆記と実技試験がある。財団法人電気技術者試験センターが実施し、本年度の二次試験合格率は69・6%だった。
合格したのは伊久留さんらのほか、電気科の石澤翼君(19)、白根涼君(18)、長谷河拓也君(19)。5人は約8カ月間、放課後の講習を受けて試験に臨んだ。
石澤君は「電気科に入ったからには絶対取りたかった」と語り、白根君も「暗記に苦労したけど勉強するうちに楽しくなった」と振り返る。「高校時代に何か残したい」との思いで受験した長谷河君は大阪の電気工事関連の会社に内定が決まり、「合格したのは先生のおかげ。仕事を頑張りたい」と意気込む。
伊久留さんは東京で電車や新幹線の運転士として41年間務め、定年退職後に帰郷。再就職には高卒の資格が必要と実感して入学した。今回は「一緒にチャレンジして若い世代を刺激したい」と申し込んだ。
一方、阿部さんは「役立つ資格」として挑戦し、建築科の勉強との両立に励んだ。「覚えることが多くて大変だったけど受かってうれしい」とし、看護師を目指して来年は市内の看護学校に進学するつもりだ。
提供 - 函館新聞社
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