菅原組に会長賞…リデュース・リユース・リサイクル推進協
update 2009/11/2 09:48
食用廃油を活用した再生燃料を利用する建設業の菅原組(函館市浅野町、菅原徹社長)が、本年度の「リデュース・リユース・リサイクル推進協議会」(東京)の功労者表彰で会長賞を受けた。道南では唯一の受賞で、廃棄物の再利用などによる循環型社会の形成に向けた継続的な取り組みが評価された。
行政、消費者団体、産業界などでつくる同協議会は、ごみのリデュース(発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)の「3R活動」による循環型社会の実現に貢献する企業を表彰している。
同社は2006年から、家庭で使用済みの食用油を回収し、松前町に建設した施設でバイオディーゼル燃料(BDF)を精製。このBDFを所有する自動車44台のうち10台と、重機4台のうち3台に使用してきた。
廃油は、市内のスーパー2カ所、松前、知内町の町内会、関連企業など地域の協力を得て社員が回収。09年5月末までの約3年間で、回収した廃油は約13万1000リットル、BDFの製造量は約8万4000リットル、製造したBDFの使用量は約7万7000リットルに上る。各自治体や他の企業が同様の取り組みを始めるなど、活動が広がっている。
港湾工事を主体とする同社は「人と環境にやさしい企業」をモットーとし、海洋汚染防止の一環としてこの活動を始めた。菅原社長(58)は「受賞は社員の励みになった。業界全体で取り組まれるように今後も継続して活動を広めていきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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