函館市が「要塞マップ」作製

update 2009/11/1 09:28

 函館市は函館山にある要塞(ようさい)跡の位置や機能などをまとめた「函館要塞観光マップ」を作製した。隠れた観光財産を効果的にPRし、函館の魅力を見つめ直してもらうとともに、新たな観光スポットとして観光客や旅行代理店に売り込む考え。完成を受けて10月31日には、市民向けの「函館要塞跡トレッキング」を開催した。

 散策マップはA3判両面カラー印刷。要塞の施設配置図をはじめ、津軽海峡の防衛強化を目的に明治期から整備された歴史的背景、主な要塞施設の復元鳥観図などを盛り込んだ。配置図では見学可能な施設6カ所のほか、整備されていないため危険があることなどから立ち入りできない施設12カ所も位置を示した。見学できる施設では、薬師山砲台や入江山観測所などがある。マップは市ブランド推進課などで11月から無料配布する。

 31日の「函館要塞跡トレッキング」には、30―70代の市民30人が参加。市が市民向けに実施するのは初めてで、事前の参加者募集では開始2時間で定員を超える人気だった。この日は山頂から最も気軽に行ける御殿山第2砲台跡や、千畳敷の砲台跡、戦闘指令所を訪れた。

 御殿山第2砲台跡では、円形になった砲座跡を見たり、音声連絡用の穴が現在も使えることを確認。中道の主婦、小野紀子さん(53)は「子どものころ遠足で来たが、あらためて見ると大変興味深い。函館に遊びに来た親せきを案内すると喜んでもらえると思う」と話していた。

 同課は「観光客に函館山を散策してもらうことで、長期滞在型の観光客増加につなげたい」としており、今後は旅行代理店などに積極的に売り込む考え。散策マップの問い合わせは同課TEL0138・21・3323。

提供 - 函館新聞社




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