コメ作況渡島97 桧山92、全道平均を上回る

update 2009/10/31 10:44

 農林水産省北海道農政事務所は30日、本年産米(水稲)の作況指数(今月15日現在、平年菔100)を発表した。渡島は97、桧山は92で、ともに平年作を下回ったが、全道平均の89に比べると作柄は良かった。全道的な不作をもたらした夏場の低温や日照不足の影響は、道南では最小限に抑えられた。

 10アール当たりの予想収量は、渡島が平年を14キロ下回る472キロ、桧山が同42キロ下回る458キロ。作付面積は全道11万4400ヘクタール(前年比200ヘクタール減)で、このうち渡島が2.6%に当たる2990ヘクタール(同10ヘクタール減)、桧山が3.7%の4200ヘクタール(同30ヘクタール減)だった。収穫時期は渡島が平年より10日遅く、桧山も7日遅れた。

 全体の予想収穫量は、渡島が前年比8.5%減の1万4100トン、桧山が同14%減の1万9300トンの見込み。同事務所は「7月中旬以降の低温や日照不足で、もみに実が入らない不稔(ふねん)が多く発生した。米粒が実る時期の8月下旬も低温が続き、粒も大きくならなかった」と分析している。

 作況指数は網走の57が最も低く、主産地の上川も83にとどまるなど、地域差が出た。渡島は平年割れとなったが、全道では最も高い水準で、同事務所函館統計・情報センターは「道内の他地域に比べて温暖な気候に加え、晩成型の『ふっくりんこ』の作付けが多いため、低温と成熟期が重ならなかったのが大きい」と話している。

 過去の道南の作況指数(確定値)は、冷害に見舞われた2003年に43―44、07年に68―71と落ち込んだが、08年は104―105と豊作だった。

提供 - 函館新聞社




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