市営函館競輪 本年度売り上げ7.5%減161億円 不況と記念レースの不振響く
update 2009/10/30 10:01
函館市は、28日で全日程を終了した本年度の市営函館競輪の売上額(速報値)をまとめた。開催58日間の売上額は161億2648万円で、前年度比13億993万円(7.5%)減、本年度当初予算と比較しても8億7351万円(5.1%)減となった。不況に加え、8月に行われた記念競輪の不振が響いており、2年連続で続けていた単年度黒字の達成は困難な状況となっている。
売上区分ごとにみると、全体の約6割を占める臨時場外は100億円の大台を割る95億6681万円にとどまり、前年度比で11.5%、当初予算比7.8%、それぞれ減少した。本場とサテライト松風(松風町)も6億8027万円で、前年度比20.4%減、当初予算で24.6%減となった。
市競輪事業部の酒井哲美部長は「不況下で賃金やボーナスカットに加え、車券の発売方式が複雑化していることが要因」と分析するとともに、「全国で発売される函館記念(G3・8月9―12日)がお盆の帰省時期と重なり、売り上げが伸びなかったことが大きい」と話す。
一方、昨年度から導入した宝くじ式の重賞式投票は3億3185万円で、前年度比で27.4%増、当初予算比でも17.4%増と大幅な伸びを示したほか、電話投票も55億4753万円で前年度、当初予算をともに上回った。
普通競輪(F1・F2)の売り上げも91億2836万円で前年度を上回ったが、全体での落ち込みが激しい臨時場外での普通競輪車券販売は前年度比1.7%減となった。
07年度から5年間の時限付きで行われている日本自転車振興会からの還付金は本年度、1億6686万円が交付される見込みだが、酒井部長は「累積赤字を減らしつつあった中で、本年度の結果は非常に厳しい。他場の場外発売などに力を入れ、赤字幅を抑えたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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