テクノパーク 「みのり」新社屋が完成 26日から業務開始

update 2009/10/29 09:25

 函館市桔梗町の企業用分譲地「函館テクノパーク」に進出した情報サービス業「みのり」(加藤進社長)の新社屋が完成し、26日から業務を開始した。同分譲地への企業進出は2005年以来4年ぶり。同社は「新社屋を契機に雇用を増やし、地元の活性化に寄与したい」と話している。

 同社は1998年、加藤社長(40)がホームページ作成やパソコン修理を行う事業を始め、2001年に法人化。現在はパソコン設定のサポートや、ホームページを利用した通信販売業務も手掛けている。

 現在の社員数は120人。積極的に採用を進め、事務所が手狭になっていたことから、新社屋は市内に5カ所あった事務所のうち3カ所を集約した。建物は木造平屋で、延べ床面積は約340平方b。総事業費は約6000万円。

 同社は新社屋移転にあたり、当初は市内の別の賃貸物件で検討を進めていた。しかし、市が本年度から同用地の分譲価格を4割引き下げるなどの優遇措置を打ち出したことから、同地への進出を決めた。同社は1区画(737・78平方b)を約1844万円で購入、1区画を駐車場スペースとして借り受けている。

 加藤社長は「新社屋はゆとりができて快適。函館には優秀な人材が多く、今後も社員を増やすことで地元の雇用に役立てたい」と話している。

 同分譲地の総面積は24区画、2万4868平方メートル。売り払い面積は同社を含め7社11区画、貸し付け面積は3社4区画で、売り払いと貸し付けを合わせた土地利用率は55.8%となった。

 市は今年1月に企業立地推進に向け、設備投資や雇用人数に応じて単年度で助成する関係条例を施行するなど、同分譲地など3地区への企業誘致を進める。市工業振興課は「初期投資の負担軽減を少しでも図ることで、工業団地への企業進出に結び付けたい」と話している。

提供 - 函館新聞社




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