9月の道南 有効求人倍率0.34倍 27カ月連続で前年割れ
update 2009/10/29 09:25
函館公共職業安定所が28日に発表した9月の渡島・桧山管内の雇用失業情勢によると、有効求人倍率は0.34倍と前年同月を0.13ポイント下回り、27カ月連続で前年割れとなった。前月比では2カ月連続で増加したものの、新規求人数が2カ月ぶりに減少に転じ、同職安は「一段と厳しさが増している」と前月の判断を据え置いた。
有効求職者数は前年同月比17.4%増の1万1284人と、13カ月連続で前年同月を上回った。今年1月以降は同15%以上の増加が続き、昨秋以降の景気低迷で、求職活動が長期化していることが浮き彫りとなった。有効求人数は同14.1%減の3889人となったが、2カ月連続で減少幅は改善した。
雇用の先行指標となる新規求人倍率は0.60倍で、前年同月を0.18ポイント下回り、18カ月連続で前年割れ。新規求人数は8月に前年を上回ったものの、再び減少に転じ、前年同月比17.8%減の1633人となった。
新規求職者数は2702人と前年同月から5.8%増加。事業主都合(契約期間満了を含む)の離職による新規求職者数は591人で、前年同月比25.5%増となり、雇用調整が行われている実態もうかがえる。
産業別の新規求人では、緊急雇用対策による自治体の臨時職員採用などで公務が激増したほか、宿泊業や飲食サービス業、医療・福祉が前年をわずかに上回った。一方、製造業、サービス業、卸売・小売業が前年同月から30―45%減少した。同職安は「求人動向でみると、道南の回復は遅れている。例年冬に向けて新規求人は減っていくので、現在の景気動向を踏まえると情勢は依然として厳しい」と懸念している。
提供 - 函館新聞社
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