新型インフル対策、国立大、入試で追試

update 2009/10/27 10:39

 社団法人国立大学協会(会長・濱田純一東大学長)の第17回通常総会が26日、函館市大手町の函館国際ホテルで行われた。新型インフルエンザに感染した受験生らのため、来年度一般入試で特例措置を図るよう各大学に要請する方針を確認した。一方、公立はこだて未来大(中島秀之学長)は31日、11月1日に行う来年度AO入試の追試験を計画。各大学は受験機会の確保に向けた対応策に取り組んでいる。

 同協会は全国の86国立大学法人と4大共同利用機関法人で構成。函館での総会開催は今回が初めて。

 特例措置は来年度限りとし、追試験の実施やセンター試験を参考にした合否判定など各大学が実情に応じて準備する。正規の本試験1週間前から当日までに、受験生が申請書と医師の診断書を提出する認定方法を取るのが原則。総会ではこのほか、センター試験の追試験が本試験の2週間後に変更になることに伴い、成績請求・提供日と推薦、AO入試、前期日程それぞれの結果発表日の期間を1―2日遅らせることを決めた。

 一方、未来大は文部科学省の新型インフル対応方針に沿ってAO入試対策を検討。疑いを含む感染した受験生から30日〜11月1日に連絡を受け、12月12、13の両日に追試験を行う予定だ。すでに函館や九州地方などの志願者70人に対応方針を通知しており、同大は「他の受験生の健康管理も踏まえた対応」としている。

提供 - 函館新聞社




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