9月の函館港貿易、輸出3カ月ぶりマイナス

update 2009/10/27 10:39

 函館税関は26日、9月の函館港貿易速報を発表した。輸出は船舶や一般機械などが減少し、前年同月比72.0%減の9億5900万円と3カ月ぶりにマイナスとなった。輸入は小麦、魚介類・同調整品などが減少し、同73.4%減の5億7500万円と2カ月連続で前年実績を下回った。

 輸出の品目別では、船舶は中古1隻のみで、リベリア向けの新造船1隻(29億4900万円)があった前年を下回り、前年同月比97.5%減の7500万円。さらに前年にフィンランド向けの木材加工用機械(2億2100万円)があった一般機械が全減となった。

 輸入は小麦がゼロで、米国からの小麦(3億7100万円)があった前年から大きく減少。ロシアからのサケ・マスなどの魚介類・同調製品が前年同月比55.0%減の3億4100万円、石炭が同91.8%減の6900万円となるなど、主要品目が全体的に前年を下回った。

 同税関管内(道内と青森、秋田、岩手の東北3県)は、輸出が前年同月比10.3%減の471億7000万円、輸入は同45.4%減の1084億3600万円で、いずれも11カ月連続のマイナスとなった。

 輸出は中南米向けの船舶、ロシア向けの中古自動車、東南アジア向けの紙・板紙などが減少。一方、カナダ向けの加熱用・冷却用機器、マレーシア向けの鋼管が大幅に増加したため、一般機械と鉄鋼が2カ月ぶりに増加した。輸入では原油・粗油、トウモロコシとも数量は順調に回復しているものの、国際価格が下落し、前年の価格高騰の反動から額が半減し、マイナスが続いている。

提供 - 函館新聞社




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