九十さん(函大1年)念願 珠算検定十段合格 14度目の挑戦実る

update 2009/10/26 09:49

 函館大学1年の九十(くとう)沙織さん(18)=北斗市追分=が珠算検定十段位に合格した。2年越し、14回目の挑戦でついに最高段位を取得。九十さんは「とても難しかったので、合格の一報を聞いたときは本当に驚いた。いまは、うれしさとほっとした気持ちでいっぱい。これからも珠算の腕を磨きたい」と意気込んでいる。

 9月に開催された全国珠算教育連盟の第333回珠算検定試験で合格した。十段位取得は、連盟道函支部では6人目の快挙。

 検定は9―12けたの乗算(かけ算)、除算(割り算)、暗算力が必要な見取り算、応用計算など6種目、各30問。制限時間以内に各28問以上の正解、「読みづらい数字はだめ」と丁寧な文字記入も求められる。

 九十さんは母親のいづみさん(50)に勧められ、小学校のときから珠算教室に通い、次々と段位を取得。ほぼ毎日、2―3時間勉強に励み、浜分小・中、函館商業高校時代に全日本珠算選手権大会にも出場してきた。

 十段位取得に向け、指導した同支部検定部長の日沼純一さん(71)は「九十さんは天性の才能に加え、かなりの努力家。珠算教室でも、だれよりも積極的に勉強している。みんなの良い手本で、これだけの人はなかなかいない」と評価する。また「珠算は計算力はもちろん、集中力と根気強さを鍛える。これが社会人として生きていく上で必要になってくる。これからも頑張ってほしい」と激励する。

 九十さんは「そろばんの珠(たま)をリズミカルに弾くのが好き。計算の答えもばっちり合えば気持ちいい」と笑い、「将来の進路は未定だが、この検定を何らかの形で生かせる仕事に就きたい」と声を弾ませる。今後も、日沼さんの珠算教室(函館市上湯川町)に通いながら、選手権大会の上位を狙う。

提供 - 函館新聞社




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